テレビ番組を、自分の手で作り上げるのは大変やりがいのある仕事です。通常番組づくりは「企画立案」からスタート。リサーチを経て、その情報を元に台本作り。内容にあった出演者を選んで、ロケやスタジオ収録を行います。その後は編集と、ナレーションや音楽を付ける作業を経て放送へ…。簡単に紹介するとこんな流れですが、このプロセスを様々な役割を持った多くのスタッフが何ヶ月もかけて練りに練り、誰もが納得の番組に仕上げて行くのです。
携わった番組が実際に放送され、エンドロールには自分の名前が…。テレビマンにとって最高の充実が得られるのは、まさにこの瞬間かもしれません。しかし、番組づくりの本当の醍醐味は、様々なジャンルの「プロフェッショナル」と関わる、制作過程にこそあります。出演者はもちろん、撮影、美術、作家、編集マン、タイムキーパー、フードコーディネーターなど、特別な技能を備えたプロの力を結集して番組は作られており、彼らの指揮を執るのが、他でもない、制作の役目なのですから。
寝られない、帰れない、風呂にも入れない。こんな時代はもう終わりました。…ほぼ、終わりました。今の時代、テレビマンの苦労は「コンプライアンス」です。情報を電波に乗せる私たちの仕事には、大きな責任があり、番組内容はもちろん、撮影の仕方から一般の方々との接し方に至るまで、細心の注意を払う必要があるのです。